デバッガ

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構築したモデルに対してプログラム開発で言われるデバッグを行うためのツール。大きく二種類の構造と二種類の領域に対して確認を行う。二種類の領域というのは、モデル領域とテーブル領域のことで、テーブル領域というのはモデル領域で計算されたデータを、見やすく並べ直したり、理解しやすくするために二次的な計算が施されたものなので、モデルのデバッグが優先される。二種類の構造というのは、リスクを持つ数値とそれらを組み合わせた式のことで、モデル領域の中に二種類が混じった形で構成されている。これを効率的に確認することを目的としたツールになっている。

このツールを起動させ、対象となる行を選択すると、その行が式の行であれば、左図のようにFomulaのタブがアクティブとなり、入力された式と、構成されるている変数と、この式の結果を利用している別の式が表示される。リストに表示された変数をクリックするとMainシート上で変数の場所に移動する。移動した後、右上部にあるBackボタンを押すと元の場所に移動する。式が正しく構成されていることが確認されたら、Nextボタンを押して次の行に移動する。入力した式を確認してする時に、Formula欄をダブルクリックすると下のような、拡大ができる別ウィンドウに表示される。

選択した行が数値だった場合、右図のようにBubbleのタブがアクティブとなり、入力されている数値とその数値を使っている式の名前が表示される。操作方法についてはFormulaの場合と同様となる。数値にも複雑な式が入っている場合があるので、数値の欄をダブルクリックをするとFormulaと同様に別ウィンドウで表示される。

【デバッグモード】

デバッグを順番に進めていきながら、バグの内容を記録するためにデバッグモードが用意されている。利用するためには、Bug Infoのタブを開きDebug Modeのチェックボックスをチェックする。すると、下の左図のような状態から右図のような状態に変化する。

最初にInitializeボタンを押すとデバッグの状態がリセットされる。一行ずつモデルを確認しながら、問題がなければ、上段の名前の右側にあるチェックボックスにチェックを入れる。バグがある場合には、修正するのではなく、名前の下のテキストボックスにバグの内容を記述する。最後まで確認が終わった後に、Reloadボタンを押すと、バグのあった行とバグの内容がリストに表示される。これは、モデルを作成するメンバーとデバッグをするメンバーが異なることを前提としたシステムで、モデルのバグを修正するのではなく、モデル担当に伝えることを想定している。