【主任】ワインバーグですね。問題解決の本ですよね?
【課長】問題解決の本だけど、解決の部分は書いていないよ。
解決の方法論が書かれてない問題解決の本なんて...
まさか...
...クリープを入れないコーヒーみたいなもんですな。はっはっは〜。
投げるところがなくなってど真ん中に投げた新人投手って感じだったね。
そんなことより、解決の部分に触れていないのなら問題解決の本じゃないじゃないですか。
問題をどう捉えるかについて書かれた本だよ。誰に取っての問題なのか? とか、その問題を本当に解きたいのか? 見たいな切り口で書かれてるよ。
ふ〜ん...問題の捉え方で問題解決のパフォーマンスが決まってしまうってことですか?
よくあるパターンでは、解く必要のないものを必死に解こうとしたりとか、違う人の立場から見ると解が見えているってのが多いよね。トヨタ生産方式の先生に聞いたんだけど、トヨタの『なぜなぜを少なくとも5回』って話は、真因を突き止めるまでって話なんだけど、真因を突き止めたときには答えは見えているって考え方みたいだよ。
へぇ〜 問題を追っかけ回すわけですね?
理想と現実とのギャップを埋めるタイプの問題解決には有効だと思うよ。